BSULC

BSULCはマニラ首都圏の北に隣接するブラカン州にあるブラカン州立大学に設置された語学学校である。マニラ中心部からは車で1時間強。大都市の喧騒とは無縁の地方都市に立地する。

この大学と提携関係にある韓国の大学から学生が派遣されており、留学生のほぼ全数が韓国人である。寮の部屋はすべて3人部屋であるためルームメイトは韓国人大学生。英語しか使えない環境となる。

韓国人とばかり話していると韓国訛りが身に付くという人がいるが、そのようなことはあり得ない。訛りに最も影響するのは自らの母語であり、日本人はどんな環境に行っても日本訛りの英語から抜け出せない。数カ月で韓国訛りが身に付くのならば逆に大したものだ。

またこの学校では大学敷地内にあるという特徴を活かし、大学のフィリピン人学生を留学生に紹介してくれている。フィリピン人大学生は一通りの英語を話せるので、彼らとのやり取りはもちろん英語でとなる。授業が終わった後の時間や週末に彼らと交流することで英会話力を伸ばすことができる。

さらに大学生のサークル活動に参加することも可能で、実際に韓国人留学生がバスケットボールなどのサークルに参加している。こういった活動を通して授業で学ぶのとは違った自然な会話力を身に付けることができるのは、大学内に設置されているこの学校ならではの魅力だろう。

細かい点だが、この学校は学生のほぼすべてが大学生であり、小学生は受け入れていない。小学生が多い学校では子供たちが騒いでうるさいというところが少なくない。この学校ではそういった心配はない。

授業だけにとどまらず、フィリピン人学生との交流を通して授業の後や週末も英語力養成に打ち込みたいという熱意ある留学希望者、特に大学生にお勧めできる。韓国、フィリピンの同年代と交流する中で、英語以外に学べること、身に付けられることも多いのではないだろうか。